シューツリーが…ない!



古い靴の良さと靴磨きの楽しさに目覚めた頃、雑誌やWEBをひたすら読んだ。
シューケアの基本的な流れをつかみつつも、
これはやるべきだ、とか、
いやこれをやったら痛むからやるな、など、
方々によってまるで違っていたので、うーん…これは宗教何かか?と、意識が軽く遠のいたものである。
ただそれでも、皆さん共通で仰っていた事が一つある。それは、
「シューツリーは必ず入れる事!」


婦人靴はただでさえシューツリー(キーパー)が少ない。
高価なブランドでも、純正品が買える機会はとても少ない。

そもそも店に並んでいる時点でツリーなんぞ入っていないから、知らない女性も多い。
婦人靴はヒールの高さも全然違うからか、基本は一本バネ式のタイプになる。
一番多く出回っているのもこのタイプだと思う。

私が持っているような狭い靴に入るシューツリーは限られているが、それでも3種類購入してみた。

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だが、問題がいくつか。

1、バネが強すぎる。

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海外製のものは細身だが、大きいサイズの靴を想定しているからか
私の23cmの靴にはバネが強すぎる。
靴が崩壊しないかとても怖い。古靴には入れたくない。
また、収納にも非常に邪魔である。

2、トゥの形が合わない。
トゥの形は色々あるのに、ツリーはポインテッドトゥ寄りでとんがっている物が多い。
スクエアトゥの靴に合うツリーはあるのだろうか。
全然形が違うツリーを入れていいのだろうか。
不安が残る。

3、入らない!

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そもそも一本バネではないタイプや木製のものは大きすぎる。
入りそうなものがあっても少々値が張る。もし入らなかったらと考えると手が伸びない。

致命的なのは踵。ツリーの丸みの方が靴より大きい。

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幅狭靴を探し求める者として、これは致命的である。
靴は縦にも横にも、なるべく広がって欲しくない。


困った。
靴の手入れには、靴を長持ちさせるには、シューツリーが必要だと皆が言うのに
私にはツリーがないのである。

続く。


パンタシューズ お手入れ完了



パンダシューズことサドルシューズの手入れが終わった。

コバにはみ出た白色を見て、なんとなく嫌な予感はしていた。
まあでも婦人靴だしな…まさかな…と思っていたのだがそのまさか。
拭いても拭いても拭いても拭いてもクロスにつく白いクリーム!

どんだけ厚塗りなのよ…。
クロスの消費が激しい。
というか白い布に白いクリームは分かりづらい(今度から色のついた布切れも確保しておこう)。

しかも厚化粧をとっぱらったら出てくる微妙な亀裂達。凹む…。
うぬう、よもやセラーが塗りおったんじゃあるまいな…

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コバはレーダーオイルでこそげ取るように。
カリカリカリ…
昨日は踵側、今日は踏まず周辺というように、朝も早よから毎日ちょっとずつカリカリカリ…


一通り終えたらグリセリンやらオイルやら注入して、マスキングしてクリーム入れて…

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透明クリームでも良かったのだが、こういう靴はここは白!ここは黒!
パキーンと分かれてて欲しいのだ。
加工感が強い革。ガラスかな。このトゥルンとした感じ、悪くない。

ついてきた紐は何の冗談かと思う位長かった。

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その長さなんと100cm!
セラーはその辺にあった靴紐をテキトーにあてがったに違いない。

しかたないのでたまたま余ってた70cmに付け替え。
中敷き用に買いだめしてある革をチョキチョキ切って、出来上がり。

手入れ前。

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手入れ後。

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靴紐の長さぴったりで満足。
後足部の汚れ、完璧には無理だったが結構落とせて満足。

でも、疲れた。
あーめんどくさかった…もうやりたくない…。


ソールについて。
S8Sに相談してみたところ、コメントでご指摘いただいた通りボウリングシューズとの事。
外で普通に履いても作りとしては問題ないようだが、ソールが滑るように作られているのでちょっと歩きにくい。
現在ラバー貼りをお願いしている。

地味ブラウン



長引く風邪とサドルシューズの手入れに苦戦中…。
白のコンビ革がこんなに面倒くさいとは。

というわけで先にこちらを。
婦人物にしては一見地味な、外羽根プレーンのブラウンシューズ。

modern miss

modern miss

modern miss

modern miss

ヒールは約45mm。

このヒールの形に、タッセルリボンの靴紐。
セラー曰く40s。ま、大体合ってるんではないかと(適当)。
というのも中敷のブランド名?店名?がModern Missという普通過ぎる名前のため、検索してもHIT数が膨大。
調べようがないのである。

地味だけど、AAAというサイズ表記と、この麗しのソール。
購入する理由としては十分かと。

modern miss

手書きのサイズシール付。


特徴はボール部の3本ラインに太ステッチ。
元の色は白?黄色?細い糸と太い糸で色が違うかな?

modern miss

出し縫いも細かい。


内側は白い縫い糸にぐるりとコテ飾り付き。

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地味だけど凝っている。
ちょっとひしゃげているので、手入れでうまく矯正できるといいのだが…。

modern miss



恐怖のサクランボ爆弾



可愛いのか物騒なのか?
よく分からないタイトルである。

今日はこの時期地面で大量に見かける、コレの話。

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ソメイヨシノの実。要はサクランボである。


さて、私の娘は今3歳。
丸くて、小さくて、キラキラしたものが大好きな、ごく普通の子供である。

そんな彼女が見逃す筈がないのである。
少し風の強い日の公園で、
桜の木の下に大量に落ちている、
丸くて、小さくて、太陽光でキラキラした、
桜の実を。

公園にいた同年代の幼児数人と一緒に集め出す。
小さい体を更に縮こまらせ、実を一心不乱に集める様はただ可愛い。
(親の体力的にも有難い。走り回らなくて良いから。)
嬉しかったのは、初対面の子と打ち解け、バケツに実を集めるために協力しあっていた事。
ちょっと前まで、モジモジしているだけで「一緒に遊ぼう」も言えなかった我が子が。

子供の成長を目の当たりにし、ほんわかした気分で帰宅した。
だがそれは自宅の玄関であっけなく崩れ去った。


考えなくとも当然なのだ。
大量の実が落ちていたのだから。

この実、桜並木の下の舗装路を一時期エグい紫の水玉模様に染める犯人である。
帰宅後、靴底にへばりつく潰れた実を見つけ、残念な気持ちになった事もある。

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その実を、およそ30分間、踏み潰し続けると靴はどうなるか?
こうなるのである。

kids

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ギャーーー!
返り血ならぬ返り実。

写っていないがつま先も黒い。
靴底は実と土が絡んで大変な事に。触りたくない…。

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ちなみにこれ、ブラシで粗方落とした後である。
桜の実って粘性があるのね。土と混ざってまるで粘土。

この有様ではあまり信じたくはないが、この靴、まだ履き下ろして一ヶ月程なのに…。

それにしてもひどい。
なんとかしないと。
…自分の靴を守る意味でも。


手入れ開始。
うちの子供靴は革なので、革用の手入れ用品を使う。
(子供に合う靴を選んだら偶々革製だったのだが、この話は長くなるので今はしないでおく。)

濡れ布巾とタピールのオイル。
 →サイドは良くなったがつま先が落ちきらない。
トーエーのクリーナー。
 →つま先重点に。薄くなったがまだ落ちない。

布切れがどんどん汚れていくが、つま先がなかなか落ちない。

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傷だらけの所に入り込んだのがまずかったか。


結局洗いました。サドルソープで。
どちらにせよソールは洗わないと無理だったし…。
あんまりやると革と私の腰が痛むので適当に切り上げ、無色クリームを入れて完成。

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さすがにピンクのクリームなんて買う気にならない。

落ちきっていないのが気になるが、子供は遊ぶのが仕事だ。
つまりこの靴はワーキングブーツなのだ。ピンクだけど。
ほら、ワーキングブーツは多少汚れてないと様にならないって言うし。
と自分に言い聞かせる。


ああ疲れた。
次履き下ろす時は爪先をワックスで保護してからにしよう。
もしくはこの前まで履かせていたヌバックに戻そうかな…。

パンダシューズ



高級ブランド靴の次は庶民的な靴を。
これは、去年買った靴。
メーカー不詳、かわいい白黒サドルシューズ。

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360度ぐるりと白ステッチ。爽やか。

DU-FLEXとGood Yearのソール。

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当時女学生の間で流行ったそうで。

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http://oldsoulretro.blogspot.jp/2014/01/the-history-of-saddle-shoes.html



調べていたらこんなエピソードを見つけた。
文章が素敵。キュンキュンする。

ニューヨークで古本屋を営んでいる女性から聞いた話を思い出す。ピッツバーグ生まれの60歳を越えたぐらいと思われる彼女は、アメリカン・カルチャーに詳しく、昔のファッション関連の本や写真集をいろいろ紹介してくれる。

ある時、ぎっしりと詰まった棚のなかからスポルディング社のカタログを僕のために取り出してくれた。スポーツシューズが掲載されている1950年代のもので、巻頭を飾っていたのは、その時代を象徴する白黒のサドルシューズだった。カタログに見入っていた僕の横で彼女がこう語りかけてきた。

「私の学生時代は5月を迎えるまでサドルシューズを履くことは禁じられていたの。学校の校則でそう決まっていたからよ」。

サドルシューズを履く時期が決まっている? 確かに初夏にふさわしい靴だけど、履くべき季節が校則で決められていたなんて、僕はそのとき初めて知った。そして、アメリカでそんな規則が成り立つ時代があったことにも驚いた。

「だから私たちは5月が来るのが待ち遠しかったわ。解禁日になるとみんなが一斉にサドルシューズを履いて登校してきたものよ!」と懐かしそうに彼女は続けた。最後には「stupid WASP rules !」と一笑に付していたけれど、そんな当時のアメリカを過ごした彼女のことを僕はうらやましく思った。

https://gqjapan.jp/life/business/20120626/classic-man-2 より抜粋)



学生向けの靴だから値段もかわいい。

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4.99$は今の40$位。


サイズは6.5AAA。

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幅の狭い足の私にはAが多ければ多い程嬉しいのだが、Aが多ければ多いほど出回る数も少ない。
これは貴重なAAAで状態も良い…のだが、ちょこちょこ汚い笑。
あちこち適当。白がウェルトにはみ出てるし…。(そこが愛しいのだけど)
所謂「いい革」ではない。分厚い革。

インソールもない。
釘丸出し。
靴下がひっかかりそうで怖い。

そのくせ縫うところはしっかり縫ってある。

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ついてきた紐も不明。
このロゴ、何だろう…。

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引越しで手入れもせずほったらかしていたが、夏はファッションに白成分を増やしたくなる。
もう5月ではなく6月だが、これから手入れして履く準備をしようと思う。

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